2020年1月13日月曜日

2019年私の収穫

皆様、少し遅くなってしまいましたが、本年もよろしくお願いいたします。
実は、昨年12月上旬からPCの調子が悪くなってしまい修理に出したものの、結局買い替えが必要になるという、何度かの手間を繰り返した結果、ブログ立ち上げ早々更新が滞ってしまいました…申し訳ありません。

さて、この時期になると某誌で評論家の皆様の「〇〇年の私の収穫」が紹介されます。今回、私もそれに倣って昨年入手したレコード/CDの中から特に思い入れの強いものを紹介したいと思います。

昨年はとあるショップを知ってしまって、例年以上に多くのレコードを入手した一年でした。そのなかで、最も思い入れが強い一枚はこちら。


"MUSIQUE DE LA GRÈCE ANTIQUE" by GREGORIO PANIAGUA

古代の楽器などを復元してその楽器で演奏されていたであろう曲を演奏するアトリウム・ムジケー古楽合奏団により、古代ギリシャの石碑などに刻まれたという楽譜のようなものを解読したり、アレンジしたり、新たなパートをつけ足したりしながら、一枚のアルバムとして完成させ1978年6月に録音したというもので、当時の録音としては音響的にもとても優れた名盤。

何年か前にCDで入手はしていたのですが、今回フランスで1979年にリリースされていたLP(数通りのバリエーションはあるようですが、たぶんオリジナル盤)を入手することができました。


初めてこれを聞いたのは高校の音楽の授業でした。冒頭の「序章―『オレステース』のスタシモン」の歌が始まる部分が「タコのビオラ」に空耳すると、当時音楽クラスや部活でとても話題になっていました。その後音源を探していたのですが、当時記憶していたキーワード「セイキロス」だけではたどり着くことができず、2004年のリマスターCDに出会うまでは、それ以降ずっと聞くことができていなかったのです。

今回アナログ盤を入手して改めて聞いたところ、やはりインパクトはすごいですね。しかもCDよりは音が柔らかく聞きやすいので、これは愛聴盤になりそうです。

普通に生活していたら、こういう音楽に接することはなかったと思うので、このレコードを当時紹介していただいた先生には感謝します。マーローマこと田中先生、ありがとうございました。